本学科学生の受賞
受賞者インタビュー
- Q:
- どのような賞を受賞したのか?
- A:
-
サイエンス・インカレ奨励表彰,電気学会女性活動奨励賞
- Q:
- どのようなところが評価されたのか?
- A:
-
卒業研究では導電性高分子材料を用いた有機EL内部のキャリア挙動解析を行っていました.ノーベル賞受賞でGaNの青色発光ダイオードが注目を集めましたが,一般に私たちの生活を支えている半導体には無機材料が用いられています.一方,絶縁材料として用いられることの多い有機材料にも電気を通すものがあり,ディスプレイや照明などの有機ELとして実用化段階に到達しています.私の研究では,フレキシブルなデバイスに応用可能な有機材料を電極に用いた有機ELについて電気伝導特性を評価しました.そしてサイエンス・インカレという全国の大学生,高等専門学校生を対象とした研究発表の大会で,研究の主体性や独創性,専門外の人に伝える力,という点で評価をいただきました.
- Q:
- 今の気持ちは?
- A:
-
3月に電気電子工学科を卒業し,4月から大学院の電子物理工学専攻に進学しました.研究室は学部4年次から引き続き岩本/間中研究室に所属しています.大学院では研究に費やす時間が増え,非常に充実した日々を過ごしています.学士論文発表では不完全燃焼の部分があり,まだまだ学ぶべきこと,やるべきことが多く残っていると感じていました.大学院入学を新たなスタートとして,これから修士課程の2年間でどれだけ研究を進めることができるかと期待に胸を膨らませています.
- Q:
- 電気電子工学科を選んだきっかけは?
- A:
-
実は高校生の時には,災害救助や介護現場で活躍するロボットを見ていつか自分も世の中の役に立つロボットを作りたい,という漠然とした夢を持ち機械系への進学を考えていました.大学入学から1年間の時間をかけて学科を調べるうちに,電気電子工学は産業やわたしたちの生活の基盤となる技術であり,ロボットだけでなくあらゆる機器の頭脳部分であると知りました.そして社会に広く貢献できる技術を学びたい,と電気電子工学科への所属を決めました.
- Q:
- 最も印象的だった授業は?
- A:
-
私が最も印象的だった授業は電気電子工学科を選ぶきっかけともなった「電気電子基礎学」という授業です.これは学部1年生の授業で,学科所属前の5類学生に対して電気電子工学科および制御工学科の複数の先生方が,専門分野やそれに関連した産業界で扱われている問題を説明するものです.学部での基礎科目が実際に社会でどのように応用されていくのかを知ることができました.集積回路や太陽電池,半導体デバイス,通信など幅広いトピックスが扱われ,電気電子工学に興味を持つきっかけとなりました.
- Q:
- 高校生へのメッセージ
- A:
-
パソコンやスマートフォン,電車,車,家電製品がない生活を想像できますか?どれも私たちの生活に欠くことができないものですが,これらはすべて電気電子工学の技術を用いています.人類の発明の中でこれほどまでに短期間に私たちの生活を大きく変化させたものはないと思います.電気電子工学は将来を担う,非常に重要な学問です.高校生のときには自分が電気系に進むとは思ってもいませんでしたが,今では心から東工大の電気電子工学科に入学して良かったと思います.電気系に進みたい!と考えている人はそのまま突き進んでください!そして将来についてまだ漠然としたイメージしか持てない,と進路を悩んでいる学生は,ぜひ電気電子工学科を選択肢の一つに加えて欲しいです.
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