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平成27年度 5類新入生セミナー開催報告

新入生セミナー(バスゼミ)概要

東工大では毎年,新入生を対象に,類ごとのセミナーを実施しています.
5類の新入生セミナーは,計6台のバスを貸切り,近郊の温泉地へと出向くことから通称 "バスゼミ" と呼ばれています.一泊二日のバスゼミでは,1日目に,すずかけ台キャンパスでの研究室見学や,チームを組んで謎解きを行う "宝探し",ビンゴ大会などを行い,2日目は第一線で活躍する研究者でもある教員による講演会および学生による教員へのインタビューなどの企画を行いました.
また,これらの企画は立案から当日の実行にいたるまで,すべて5類出身の学生によって運営されています.
受付
宝探し
ビンゴ大会
左上:
当日の受付の様子.200名以上の新入生が参加しました.
右上:
宝探しはあいにくの雨でしたが,悪天候にもめげすチームワークによって無事正解にたどり着いた班も!
下:
夜のビンゴ大会は大盛り上がり.教員からの景品のプレゼントもありました.

学生スタッフへインタビュー

電気電子工学科に所属している(または電気電子工学科出身),バスゼミスタッフの4人に,バスゼミについて,また電気電子工学科での学生生活についてのお話を伺いました.
和田さん
和田 将樹さん(電気電子工学科 卒業)
河田さん
河田 なな穂さん(電気電子工学科 3年)
Q1:
バスゼミとは?
1A:
私にとってバスゼミとは大学の行事です.学科単位での繋がりが強いこの大学に入学し,未所属という身分ながらもそれを学科が歓迎してくれる,貴重な機会です.

(和田さん)

私の考えるバスゼミとは "つながり" です.大学に入学してまだ不安の多い新入生が,バスゼミをきっかけに,友達の輪はもちろん,教授の講演を聞いたり懇親会でお話したりして教授と繋がることができるし,同行する先輩スタッフと一緒にレクをしたり食事をとったりして先輩とも繋がることができます.そして何よりバスゼミを通して『新入生』から『東工大生』になり,東工大と繋がりが深まります.バスゼミはそんな様々な "つながり" を作ってくれる場所です.

(河田さん)

男子は,友達を作る場.女子は,女子の友達はもうすでに出来きっている可能性もあるので,その友達との交流を深め,また周りの男子と話せるようになる場.5類はある程度クラスが固定で授業も受け,学科所属しても結局は1年の時の面子でいるように思うので,バスゼミで班やバスが一緒の人は今後も関わり続ける大事な仲間だと思います.類全体で,泊りでなにかをできる最初で最後のチャンスなので,その仲間たちと交流を深める良い場なのではないかと思います.

(富塚さん)

新入生の立場としては,5類の生徒同士で親睦を深める最初のチャンスであり,運営するスタッフとしては,新入生の大学生活を円滑にスタートする機会を設ける言わば上級生として義務の様なものです.

(李さん)

Q2:
バスゼミのスタッフになった理由は?
2A:
入学前泊りがけのイベントに心躍らせていましたが,不幸にも3.11によりバスゼミが中止に.悔しくてスタッフとして体験してやろうと思いました.

(和田さん)

自分が新入生としてバスゼミに行ってとても楽しかったので,今度は運営側としてバスゼミを作ってみたいと思いスタッフになりました.また,スタッフの先輩方がとても優しく素敵な方々だったので,先輩方に憧れたのも理由のひとつです.

(河田さん)

同期の女子が足りないと言われたのと,当時はバスゼミが周りに男子しかいなくてつらかったものの後から思えばいい思い出かもしれないと感じ懐かしくなったため.

(富塚さん)

新入生の時にバスゼミを経験した事が,その後の大学生活を楽しく送る大きなきっかけとなりました.更にスタッフの方々の熱い姿勢を見て自分も何らかの形でバスゼミ貢献できればと思い,スタッフになりました.

(李さん)

Q3:
電気電子工学科の魅力・電気電子工学科に入った理由について教えてください.
3A:
私はあまり成績が良くなかったので講義の内容に関してはコメントできませんが,ユーモラスな先生が多かったように記憶しています.バスゼミのスタッフをする中で先生方とお話させて頂いた時間は非常に楽しいものでした.

(和田さん)

私は将来やりたいことについて漠然としたイメージしか持っておらず,具体的に何を学んだらいいのかわかりませんでした.その時,電気電子工学科の先輩や教授が「電電は広くいろんなことを学べる学科」とおっしゃっていたので,いろいろ学んでみてそこで自分の興味あることを見つけようと思い,電気電子工学科に決めました.

(河田さん)

立体音響や電子デバイスなど,日常にあれば便利だったり楽しめたりするものをより普及させることに技術面から携わりたいと思っていたため.

(富塚さん)

5類で学習した基本事項が,身の回りのデバイスや現象に応用されていることを具体的に見ることができ,好奇心がとても刺激されます.また,電気電子工学科を選んだ1番の決め手は,現代社会において,全ての基本は電気であることです.逆に言うと,電電に来れば何でもできるということが魅力です.私の場合は高校の頃から発電に興味があったので正直迷う余地がありませんでした.

(李さん)

富塚さん
富塚 ゆみ子さん(電気電子工学科 2年)
李さん
李 恒さん(電気電子工学科 2年)
Q4:
電気電子工学科で印象的な講義はなんですか?
4A:
1つ目は電気現業実習です.学部生でも是非夏期インターンシップへ!なぜ修士課程へ進むか,腰を落ち着けて考える良い機会です.2つ目は技術者倫理です.個人的に好きな科目です.掘り下げることだけが技術者ではない.社会に出て行ったときに迷子にならないようにしてください.

(和田さん)

私が最も印象的だったのは,2学期の電気電子基礎学です.毎週違う先生がご自身の研究分野について説明してくださる授業で,東工大で行われている研究のお話を直に聞くことができるので,毎週とても楽しみでした.

(河田さん)

まだ学科所属したばかりなので何とも言えませんがフーリエ変換とラプラス変換は,音の変化や変換をすべて関数として扱えることが改めてすごいと感じ印象的でした.

(富塚さん)

線形回路です.理論が回路というとても具体的な形に表されて,思考が理論計算に留まらず,受けていてとても楽しいからです.

(李さん)

参考:授業科目表(平成23~26年度入学者用)
Q5:
将来の夢はなんですか?
5A:
一人でも多くの人の役に立つ技術者になることです.3.11での出来事は世界中でSensitiveかつEssentialな問題です.既にたくさんの人が様々な問題を解決するために尽力しているところです.自分もここに携わりたい,この領域で活躍したい,そう思いました.この電気電子工学科で学んだことも生かしていければと思っています.
言うまでもありませんが,人生は選択の連続です.分岐点で選ばなかった道は一生歩むことはありません.でも,自分なりに悩んでみてください.大学生の間で学べることは専門知識だけではありませんよ,社会には本当に多くの職業があります.All students, be ambitious!

(和田さん)

私の将来の夢は宇宙開発に携わることです.これは東工大を志望した理由でもあります.宇宙を研究することで,地球上の生活に活かせることがたくさんあると思ったからです.このことは,電気電子工学科に所属して授業を受ける中でより強く実感しています.しかし,電気電子工学科の授業で学ぶことはとても幅広い分野で活用されていることばかりです.これを活かして,私も宇宙開発だけでなく幅広い分野で活躍できるようになりたいです.

(河田さん)

私は特に立体音響に関わりたいと思っています.音楽を聴くのが大好きで,常にiPodは持っているしライブもよく行くのですがやはりそこの2つで聞こえる音というものは全然違うなと思います.当たり前ですが前者は臨場感に欠けます.今,身近にある立体音響も,実際に生で音を聞くのとはやはり別物です.そして,本当にその場にいるかのような臨場感を味わえる立体音響は一般家庭に普及はしていないので,日常でその臨場感が味わえるように,例えばどこの家でも,ライブのDVDを見ればライブ同様の楽しさが得られるように,立体音響を人々の日常に普及させる,させられるように技術面で役に立つのが夢です.

(富塚さん)

東工大の教授になって,革新的な発電方法を発明したいです.

(李さん)

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